注文住宅となると元々土地と建物がセットになっている建売住宅とは異なり、自分で家を建てたい土地を探してくる必要があります。
もちろん元々新築住宅を建てられるだけの広さの土地を持っている方であれば、すぐに家を建てることができますが、大半の方は何も持っていない状態からのスタートです。
そういった場合はまず土地探しから始めなければならず、土地、建物、その他にかかるそれぞれの費用も事前に把握しておく必要があります。
注文住宅の第一段階!土地を探す際のポイント
土地を持っておらず、注文住宅を建てたいと思っている場合は、一番にやらなくてはならない作業が「土地探し」となります。
人それぞれ住宅に対する要望や重視する点は異なりますので、それらに沿った土地を探さなくてはなりませんね。
土地を探す際にはどういったことに注意すれば良いのでしょうか。
土地探しをスムーズに進めるためには譲れない条件をまとめておくことが必要不可欠です。
人それぞれ重視すべきポイントは様々ですし、家族間でも「これは譲れない」という条件が異なる場合があります。
例えば、夫は通勤時間を短縮したいため駅までの距離を重視するのに対して、妻は周辺にスーパーや病院など生活に必要な施設が整っていることを重視するかもしれません。
家族間で希望する条件が異なる場合は、この段階できちんと話し合っておかないと後からトラブルに発展することもあります。
立地、周辺環境、災害時における安全性など、何を優先して何を妥協するかしっかりと話し合いまとめておきましょう。
そうすることでどのエリアで土地を探すか明確になってきます。
●希望エリアの相場をリサーチする
希望するエリアが大体決まったら、そのエリアで売り出されている土地価格の相場をリサーチしましょう。
人気の地域であれば一般的な相場よりもかなり高いですし、逆にあまり人気がない地域であれば相場よりも安く手に入れることができるかもしれません。
相場をリサーチする方法としては、インターネット上に掲載されている物件情報サイトを見るのが一番早く確実です。
「○○市 土地 相場」と調べると、おおよその土地価格の相場や現在売り出されている土地の価格を確認することができます。
●形や広さにこだわりすぎない
「家を建てるなら正方形、もしくは長方形が良い」と大半の方が思うでしょうが、人気の地域であればあるほど整った形、面積の土地の売り出しは少ないです。
もし売り出されていても競争率が高いのですぐに売れてしまうことも多く、なかなか目に入らないこともあります。
しかし、人気の地域でも形や広さにこだわらなければ意外にもすぐに土地を見つけることができるかもしれません。
一般的な新築住宅の広さは30〜40坪程度ですが、多少狭い、もしくは広い面積のものや形がいびつな土地であれば、一般の方が敬遠する傾向にあるので比較的見つかりやすいです。
土地なしで注文住宅を建てる時の費用相場は?
土地なしで注文住宅を建てる際には、建物を建てるのにかかる費用にプラスして土地購入代金が上乗せされます。
土地ありの場合は土地購入代金が必要ないので、土地と建物がセットで売られている建売住宅に比べてもそんなに大差がありません。
注文住宅を検討している方は、「何にどれくらいの費用がかかるか」を大まかに知っておくと家づくりがスムーズに進みやすくなるのではないでしょうか。
●建物だけで3500万円ほどかかる
注文住宅を建てるとハウスメーカーや設計士さんとの綿密な打ち合わせが行われるため、まず人件費がかかります。
また、設備や外装に関してもより快適に、もしくはオシャレにしたいと考えれば考えるほど比例して金額も上がっていきます。
建売住宅のように標準的な仕様にはならない事が多いだけに、建物だけでも3500万円ほどかかるパターンが多く、そのため「注文住宅は高い」というイメージを持たれるのです。
注文住宅を建てるのに必要な費用は、本体工事費、付帯工事費、諸費用となっていますが、土地がない場合はこの費用に土地の代金が上乗せされます。
エリアによって土地の代金は大きく異なりますが、一般的な相場は2000〜3000万円ほどです。
●都会であればあるほど地価が高い
地価とは一坪あたり何万円であるかという数値ですが、当然都会やベッドタウンの方が田舎や過疎地よりも地価が高いです。
首都圏であれば1坪あたり150万円程度であるのに対して北陸地方では17万円とかなり差があります。
こういった地価データも踏まえて、要望と資金の兼ね合いを上手に考える事が家づくりでは重要になってきます。
まとめ
地域によって土地の価格は大幅に異なりますが、土地の形状や面積にこだわらなければ人気エリアでも安くで土地を仕入れる事ができるかもしれません。
また、都市部の隣の市にするなど一歩都会から離れたところで探すのもおすすめです。