
賃貸物件に住んだことがある方なら一度は聞いたことがあるであろう「原状回復」ですが、一体どこまでやるのが正解なのでしょうか。
今までに原状回復をしたことがない、求められたことがないという方にとってはそもそも原状回復とは何か、ピンときていないかもしれませんね。
そもそも原状回復って何?
原状回復という言葉は聞いたことがあるものの、具体的にどのようなものなのかよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
原状回復とは、簡単に言うと入居時の状態に戻すことを言います。
しかし、畳が日に焼けたり、経年劣化により壁紙が変色してしまうといったことは、誰が入居したとしても自然の流れで避けることができません。
基本的に原状回復とは、借主が故意に床や壁を汚したり、傷つけたりした時に元の状態に戻すことを言います。
●原状回復はどこまでやれば良い?
賃貸契約をする際に原状回復について取り決めがあると思いますが、それでも具体的な範囲がハッキリとしないケースが多く存在します。
結論から言うと、大家さんの考え方によって「どこまで原状回復をしなければならないのか」という点は異なりますし、物件によっては全く原状回復をしなくても良いケースもあります。
一般的な原状回復の範囲は、畳やクローゼットの日焼けや電気焼けは日常生活において必ず起こり得るものであるため、原状回復をする必要はないとされています。
しかし、飲み物をこぼしたまま放置してシミができてしまったり、DIYをして壁に穴を開けたりしたような場合には原状回復を求められるでしょう。
つまり、故意にまたは自分の不注意で家を傷つけてしまった場合には原状回復を求められることが大半と言えます。
原状回復にかかる費用相場
原状回復をするとなれば、「どれくらいの費用がかかるのか」という点に不安を感じられるでしょう。
やはり物件が広ければ広いほど高い費用がかかりますし、新しい物件であればなおさら念入りにハウスクリーニングをおこなうため、費用が高くなります。
ワンルームでは15000円〜30000円ほどですが、2LDKにもなれば50000円ほどの費用がかかる場合があります。
原状回復費用を安くするためには、ズバリ退去前に徹底的に掃除をするのが一番です。
ついてしまった傷は元に戻すことが難しいですが、汚れの場合は徹底的に掃除をすればもしかすると取れるかもしれません。
汚れが少しでも少ない方が断然原状回復費用が少なく見積もってもらえるでしょう。
特にキッチンやお風呂場、トイレなど水回りの汚れ、床や畳の汚れやシミ、壁や天井の汚れなどは時間をかけて掃除をすることをおすすめします。
また、喫煙をするとすぐに壁に臭いが染み付いてしまいますので、タバコを吸う時はベランダで吸うなど、入居時から心がけておくことで部屋の印象はだいぶ変わりますよ。
費用が安くなるかは定かではありませんが、傷をつけてしまい自分では回復、修繕ができない場合は大家さんに正直に伝えることも大切です。
まとめ
賃貸物件のほとんどが退去時に原状回復を求められるでしょう。
ただし、元々の物件の状態や大家さんの考え方によって原状回復の必要や費用が大きく変わってくる現状もあります。
どのような物件に住むにしても、できるだけ日頃の掃除をしっかりと行い、汚れや傷がつかないように配慮して生活することが大切でしょう。