住宅購入時には様々な費用がかかりますが、自己資金として必要な頭金の存在を忘れてはいけません。
頭金は住宅購入費用に充当されますが、なぜ用意しなければならないのか、またどのくらい用意すれば良いのかについて、こちらでご紹介していきます。
頭金を用意する意味やメリット
一般的に住宅を購入する際にはいくらかの頭金を用意する必要がありますが、こちらは住宅ローンと異なり、自己資金で用意する必要があります。
自己資金が全くない状態で住宅を購入するとなると、当然頭金をはじめ諸費用を捻出することができなくなってします。
なので、住宅購入をする際には必ずある程度の自己資金を用意しておく必要があるのです。
もちろん、頭金なしでフルローンを組むことも不可能ではないのですが、どうしても審査に通るのが厳しくなったり、借入額が増えることから利息分の金額が高くなるという懸念もあります。
その代わり、自己資金を残すことができるので、急な出費や住宅以外で費用が必要になった時にすぐに対応できるという魅力もあります。
頭金を用意するかどうかはあなた次第なので、自己資金を残すか残さないかを焦点に、慎重に考えるようにしてください。
●借入額を少なくできる
頭金を用意するメリットとして挙げられるのが、住宅ローンの借入額を少なくすることができるという点です。
借入額が少なくなるということは月々の返済額も少なくて済むので、毎月の固定出費を減らしたいという方には嬉しいですね。
また、借入額が少ないということは必然的に利息分も少なくて済むので、返済額が少なくて済むというのも大きなメリットです。
●住宅ローン審査に受かりやすい
頭金を用意することによって、「資金力がある」と金融機関からみなされるため、必然的に住宅ローン審査に受かりやすくなります。
もちろん住宅ローン審査にスムーズに受かれば、その分引き渡しまで順調に進みますので、早く家を手に入れたい方は頭金を多く用意した方が良いでしょう。
頭金はどのくらい用意しておくべき?
住宅購入時には頭金を用意しておいた方が様々なメリットがあるとお伝えしてきましたが、一体どのくらいの金額を用意すれば良いのでしょうか。
中には「あまり多く用意できない」と言った方も多いと思いますが、一般的には購入価格の2~3割程度用意しておくと安心です。
例えば、3000万円の新築住宅を購入する場合であれば600万円ほど用意しておくと、十分に頭金の役割を果たせるでしょう。
●頭金が少ないとどうなる?
十分な資産力がある方ばかりではないと思いますが、もし頭金を少額しか用意できないとなるとどんなデメリットがあるのでしょうか。
頭金なしでローンを組む際と似ているのですが、やはり借入額が増えてしまうため、月々の家計への負担が大きくなってしまいます。
もちろん、利息も大きくなってしまいますので、結果的に頭金を多く用意した人よりも返済額が大きくなってしまう可能性があります。
もし頭金を用意できないとなると、必然的にフルローンを組むことになります。
しかし、審査に落とされてしまうなどといった理由で強制的に頭金を用意しなくてはならなくなった場合はどのようにすれば良いのでしょうか。
一番手取り早く安心な方法が、身内にお金を借りるという方法です。
身内であれば金利もかかりませんし、金融機関のように返済期限もありませんので、リスクは少ないでしょう。
消費者金融に借りるという方法もありますが、こちらは金利が高く、返済が滞るとブラックリストに載ってしまう可能性もありますので、おすすめできません。
まとめ
頭金を用意することによって、住宅ローンの返済がスムーズに行えるというメリットがあります。
一般的な相場の頭金を用意することは難しい場合、少額でも用意すると「審査に通りやすい」という恩恵を受けられる可能性があります。