人それぞれ、「老後はこんな風に生活したい」と思いや憧れを抱いているのではないでしょうか。
今は元気でも、老後身体が不自由になったり、病気を患ったり、パートナーを失うことも考えられます。
そんな未来を思い描きながら、老後にはどんな住まいを準備するべきか、真剣に考えておきたいですね。
適切な住宅選びが重要
老後となると、さらに家の中で過ごす時間が長くなりますので、より快適で負担の少ない住宅に住む必要があります。
現状特に問題がなくても、例えば足が不自由になった場合、交通の便が悪いととても不便ですし、メンテナンスが必要な古い住宅となると、負担が大きくなってしまいます。
こちらでは賃貸住宅、戸建て住宅で起こり得る問題を紹介していきます。
賃貸住宅での一番の問題は、毎月家賃が発生するという点です。
高齢者になると年金のみの生活を強いられる方が多いため、毎月固定費としての出費がかさむのは辛いですね。
さらに、スロープをつけたり、段差をなくすなどバリアフリー設計にしたくても、賃貸住宅では対応できない可能性があります。
●持ち家で起こり得る問題点
戸建て住宅での一番の問題は、住宅ローンが完済していないと賃貸住宅同様に毎月固定費がかかるという点です。
また、完済していても固定資産税や定期的なメンテナンスなどが必要となるため、住宅の維持費がかかり生活を圧迫する可能性があります。
老後の生活にはどんな住居がおすすめ?
どちらの住宅にしても問題点がありますが、より快適な生活を送るためにはどういった住宅を選ぶべきなのでしょうか。
いくつかのポイントに分けて紹介していきます。
●都市部と郊外はどちらが良い?
都市部の場合は、公共交通機関が充実しているため、移動に手間や時間、負担がかからないというメリットがあります。
免許を返納して自家用車が運転できないとなった場合でも、移動に困る事はないでしょう。
また、スーパーや病院など生活に欠かせない施設も整っているので、安心して暮らす事ができます。
しかし、人口が密集していることから賃貸に住むと家賃が高かったり、持ち家であっても騒音や治安が気になるという点がデメリットですね。
一方、郊外の場合は喧騒から離れて落ち着いた生活ができたり、趣味をのんびりと楽しめるというメリットがあります。
都市部に比べて空気も澄んでいるので、療養をしたい方にもおすすめです。
ただし、交通の便は都市部に比べると良くありませんし、自家用車を運転できないと移動が大変です。
また、生活必需品を買いに行くのも時間がかかるのが難点です。
●自宅と施設はどちらが良い?
「老後は必ず自宅で過ごさなければならない」という概念から離れるのも一つの方法です。
自宅では自分で全てを行わなくてはならない反面、施設では食事や清掃など充実したサポートが受けられます。
医療サービスと提携している施設であれば、万が一何かあった時でも迅速に対応してくれるので、安心して暮らすことができますね。
まとめ
持ち家か賃貸か、自宅か施設か、と老後の住宅選びには様々な選択肢があります。
どんな住宅に住むにしてもメリット、デメリットがありますので、今の状態やご自身の要望に沿って最適な住宅を真剣に考えてみてくださいね。