保有している物件を売却したい場合、「ちゃんと売れるのかな」と不安になるのは当然です。
物件の状態が一般的に見てあまり需要が高くない場合は、買い手が付きにくく、売却を行うのが難しくなってしまいます。
こちらでは、売りづらい物件の特徴についてご紹介しますので、売却をお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
売りづらい不動産の特徴
一般的に需要が高い物件は価格が高く、買い手がすぐに見つかり、需要が低い物件は価格が安く、買い手がなかなか見つからないとされています。
よって、需要が低い物件を持っている場合、思うように売却活動が進みづらくなってしまいます。
こちらでそういった物件の特徴についてご紹介しますので、あなたが持っている物件と照らし合わせて確認してみてください。
●面積が大きすぎるor小さすぎる
●立地が非常に悪い
●災害警戒区域である
上記の三つの条件である場合、仲介によって買主を探すのが非常に困難となってしまう可能性があります。
まず面積に関して、「広ければ広いほど資産価値が高い」と思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、実は面積が広ければ広いほど並行して価格も高くなってしまうため、どうしても買い手がつきにくい状況になってしまうのです。
昨今のコロナ禍の影響により、収入が減ってしまった方や、仕事をなくしてしまった方は高い価格の物件には手を出せない現実があります。
そういった背景から、「住宅に高い金額をかけたくない」という考えの方が増えてきている事実があるのです。
また、面積が広ければ広いほど、大人数で住まないと部屋を持て余してしまう、掃除や維持管理が大変といった日常的な不便も感じられるでしょう。
一方、面積が小さすぎる場合も買い手がつきにくい傾向にあります。
面積が小さければ物件価格も比較的安くなるのですが、十分な広さの居住スペースを確保することができないため、現実的に「購入は難しい」と考え、買い手が遠ざかってしまいます。
次にアクセスですが、普段から地方都市で生活しているような方や、電車通勤、通学を行う方は、最寄駅までのアクセスを非常に気にします。
最寄駅までかなり遠い場合は、必然的に通勤、通学に時間がかかってしまいますし、天候によっては家族の送迎が必要になるケースもあります。
そういった観点から「住みづらい」と判定されてしまう可能性が高く、すぐに買い手が見つからない場合があります。
例えば、最寄駅まで徒歩20分くらいであれば、自転車や公共機関を使えば特に問題ありませんし、徒歩でもたどり着くことができます。
しかし、徒歩30分以上離れている上に、公共機関が全く走っていないような立地だと、明らかに交通の便が悪いと判断されてしまうのです。
全国には災害の影響を受けやすい地域と、あまり受けない地域と、二極化している現状があります。
災害の影響を受けやすい地域の物件を保有している方もいらっしゃると思いますが、買主が災害時にどのような影響を受けるのか心配するのは当然です。
台風や地震、大雨など日本では毎年多くの自然災害により影響を受けている地域があるため、物件の購入前にハザードマップを確認することは今や当たり前になっています。
そのハザードマップで「災害警戒区域」と示されている地域に関しては、買い手からするとマイナスポイントとなってしまうため、なかなか売却が進まない可能性があります。
災害警戒区域と言っても様々な種類がありますが、記憶に新しいのが熱海市の土石流です。
この事故を見て多くの方がさらに災害への意識を高め、特に土砂災害が起こりやすい地域に関しては「速攻購入しよう」という意識には至らないでしょう。
また、近年影響が大きくなっている台風、大雨の影響を受けやすい沿岸部に関しても、売却には不利と考えられます。
売りづらい不動産を持っている場合はどうしたら良い?
売りづらい不動産を持っていても諦める必要はありません。
こちらでご紹介する2つの方法により、需要が低い物件であっても売却を行うのが可能な場合がありますので、ぜひご相談くださいね。
●不動産会社に買取を依頼する
●一般的な相場よりも価格を下げて売る
一般のお客様を対象にする仲介で売却する場合は、条件が悪いと必然的に買い手が見つかりにくく、売却期間が伸びてしまうことが危惧されます。
しかし、不動産会社が直接その物件を買い取ってくれれば、売却完了するまでの期間を気にすることなく、すぐに現金化することができ、物件を手放すことが可能です。
また、不動産会社の中には、条件が悪い物件を専門に取り扱うところも存在しています。
希望価格が高いといくら条件の良い物件であってもすぐに買い手がつくのは難しいでしょう。
景気が良いとは言えない現状から考えると、「少しでも安く購入したい」と思う方がほとんどです。
価格の高さと合わせて条件も悪いとなると、それこそなかなか買い手がつかなくなってしまいますので、早く買い手を見つけたいのであれば、思い切って売り出し価格を下げるのも一つの方法です。
まとめ
条件が完璧に整っている物件を持っている方ばかりではないので、売却に苦労される方も少なくありません。
しかし、条件が悪くても不動産会社に買取を依頼することで、仲介のような「売れない」ストレスを感じることなく、物件を手放すことができますよ。