基本的に住宅を購入する際には住宅ローンを組む方が大半だと思います。
もちろん住宅ローンを組むことによって返済額は大きくなってしまいますが、居住用住宅の多くは数千万円といった高い金額がかかるため、例えば現金一括払いで支払うことは不可能に近いですね。
しかし、住宅購入を検討するタイミングが妻が育児休業中であった場合、「住宅ローンを組むことができるのか」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。
特に共有名義にする際にはローンを組むことができるか否かはかなり重要な事柄と言えますので、こちらで詳しくご紹介していきます。
育休・産休中でも住宅ローンを組むのは可能?
「子供が生まれる前にマイホームを購入しておこう」と考える方は少なくないですし、二人目、三人目のお子様が生まれるタイミングで検討される方も多いです。
しかし、その際に気になるのが「住宅ローンを組めるかどうか」という点ですね。
住宅ローンを組むことができないと、当然マイホームを手に入れることが難しくなってしまい、また条件に合った住宅を手に入れられず、妥協したものを購入する羽目になってしまうかもしれません。
結論から言うと、育休中でも産休中でも、その後また仕事に復帰する予定であれば問題なく住宅ローンを組むことができます。
最近では男性が主夫を行い、育児休暇を取るといったケースも少なくありませんので、こういった特例が認められているのは買主からすると非常にありがたいですね。
もちろん、その後仕事に復帰することが条件なので、その意思をきちんと提示することや、「いつからいつまで育児休暇を取得します」という公的な書類等を提出する必要が出てきます。
そして、育休や産休の間は当然働くことができないため、事実「無収入」となってしまいます。
いくら復帰する目処が立っているものの、無収入であれば住宅ローンの審査が通らないのでは?と心配になるのは当然のことですね。
ご安心ください。
実は、住宅ローンの審査を行う際には休暇中の収入は全く関係ないと言われています。
つまり、収入がなくても審査に通ることはよくある話ですし、一番重視されるポイントは「収入が継続的に入ってくる状況か否か」という点です。
なので、当然現在無職で無収入といった方は審査に落ちてしまう可能性が高いですが、きちんと職業を持っていて、休暇が終わったら復職し、安定的に収入を得られるという方であれば心配ありません。
育休中だからこそ優遇を受けられる!?
育休、産休であっても復職予定であれば基本的に何の問題もなく住宅ローンを組むことが可能であるとお分かりいただけたかと思います。
しかし、さらに育休中の方に嬉しいポイントとして、育休だからこそ優遇措置を受けられるケースもあることをご存知でしょうか。
もし休暇中に住宅ローンを組む予定がある方は、そういったケースに当てはまるように詳しい条件を確認してみてくださいね。
どのようなローンにおいても一番曲者なのが「金利」ですね。
金利が安ければ安いほど返済額が少なくなりますので、それに越したことはないでしょう。
基本的にローンを組む際には固定金利と変動金利から選ぶことができますが、固定金利は常にお同じ率の金利であり、変動金利は経済の動きや情勢によって金利が変動するという仕組みです。
そういった金利の形が一般的ですが、実は育休や産休中だけ低金利になったり、金利が変動したりするという金融機関が存在するのです。
さらには、出産をはじめ、育児、介護などを理由として休業した場合に、最大1年間を上限として元金を据え置きできるという優遇がある金融機関も存在します。
育休、産休の間は実質無収入となってしまうので、このようなサービスがあるのは非常に心強いですね。
そしてローン返済保険というのも存在します。
こちらは女性に限定した商品ではないのですが、住宅ローンの支払いが苦しくなったときに、返済をフォローしてくれるというサービスです。
住宅ローンを組んだ本人が病気や怪我、最悪の事態に陥ってしまった場合、残された家族がローン残債の支払いを続けなくても良いというものもあります。
住宅ローンを組む際にはこのような「団体信用生命保険」を付帯させることが多いですが、ローン返済保険も基本的に同じような仕組みとなっています。
中には、お子様の送迎や家事を代行してくれるなど、共働きの家庭に嬉しいサービスが付帯しているものもありますので、こういったものを活用して、住宅ローンに対する不安を払拭できれば良いですね。
まとめ
育休、産休中となると無収入になるので「住宅ローンを組むことが難しいのでは?」と不安になられる方も多いと思います。
しかし、実際にはその期間無収入であっても、復職することを証明できれば何の問題もなく住宅ローンを組むことが可能です。
休暇中の方向けの住宅ローンも各金融機関で取り扱っている場合がありますので、あなたが納得できる住宅ローンの形を探してみてくださいね。