あなたがまだ住んでいる状態で内見の予約が入ったらどのように対応すれば良いのでしょうか。
居住中であるからこそのメリット、デメリットがありますが、買主に購入意欲を高めてもらうためにも万全な準備をしておく必要があります。
今回は居住中に内見をする際、売主がどんなポイントに注意すれば良いかをご紹介していきます。
居住中に内見をするメリットとデメリット
通常内見といえば、空室や空き家になっている状態で行われるものですが、すぐに買主を見つけたい場合や、何人も内見の予約が入っている場合は、居住中にも内見が行われるケースがあります。
居住中に内見をすることによってどんなメリットやデメリットがあるのか見ていきましょう。
居住中に内見をすることによって、買主は空き家に比べて入居後のイメージがかなり膨らむはずです。
「この家に住んだらこんな風に生活を送る」といったイメージや、「ここに何を置こう」など家具の配置の想定も行うことが可能です。
もちろん一度の内見では分からないことや不明な点も多いと思いますが、空室となっている状態よりもその家を購入した後のライフスタイルが想像しやすいでしょう。
また、日当たりや周辺環境などもしっかりとチェックできますし、売主から買主に向けてアドバイスや注意点を直接話せるのもメリットです。
また、家を売却することが決まっていても、思い出が詰まった住宅を手放すのが心細いと感じる方もいらっしゃるでしょう。
そういった場合、居住中に内見を行うことによって引き渡し直前までその家に住み続けることが可能です。
少しでもその家にとどまりたいと思っている方はぜひ居住中に内見をしてくださいね。
一方デメリットを挙げると、内見では買主に隅々まで見られてしまうことから、プライバシーが浮き彫りになるといった問題があります。
個人情報が溢れている自宅の中をくまなく見られてしまうため、「見られては困る」といったものは押し入れやクローゼットの中にしまっておきましょう。
また、床や壁の綺麗さをはじめ、水回りなどもよくチェックされますので、あまり掃除が得意ではない方には苦行になってしまうかもしれません。
そして特に今の時期注意しておきたい点として、消毒液やマスク、手袋などを用意して感染症対策をしっかりと行う必要があります。
コロナ禍の影響により、できるだけ人との接触を避けている方も多いと思いますが、居住中の内見となると当然見ず知らずの他人が自宅の中に上がってくることになりますので、リスクがないように十分な対応が求められます。
最後に、買主が「この日に内見をしたい」と言ってきたら、ある程度は売主が予定を合わせる必要があります。
特に仕事をしていて忙しいといった場合は、内見の予定を合わせるのが非常に難しくなってしまうケースもあります。
早く売ってしまいたいという場合は、できるだけ買主の予定に合わせて契約から引き渡しまでスムーズに進める必要があることを意識しておきましょう。
内見前にやっておくべきことは?
不要なものがたくさんあり、家の中がゴチャゴチャしていると、当然買主からは好印象をもたれません。
できるだけモデルハウスのように、必要のないものは処分したり見えない場所に置いておく必要があります。
収納が十分にはない場合は、不要なものを一つの部屋にまとめて置いておくなどして、買主の目に届かないところにしまっておくのも良いでしょう。
車を持っている方は車庫や倉庫などに不要なものを一時的に収納しても良いかもしれませんね。
そして、最低限人の目に付くところは綺麗にしておくことが必要不可欠です。
家が綺麗だと一気に購買意欲が湧きますし、購入後の生活のイメージも湧きやすいです。
日頃からきちんと掃除を行っている方であればそんなに時間をかけずに内見前の清掃を行うことができると思いますが、あまり掃除が得意ではない方は家を綺麗にするだけでかなりの時間と労力がかかってしまう可能性があります。
「自分には無理」だと思ったら、無理をせずにハウスクリーニング専門の業者などに依頼した方が確実に綺麗にしてもらうことができます。
まとめ
生活感溢れる自宅を見てもらいたいと思う方は少ないと思いますが、居住中に内見をしてもらうことで買主の購買意欲をかき立てることが可能です。
内見で好印象を持ってもらえるように、最低限の片付けや清掃は行っておいた方が良いでしょう。