自宅は日常生活を過ごす場所である一方で、別荘やセカンドハウスは一時的に生活を行う場所として、最近保有している方が増えてきています。
自身で楽しむため、もしくは老後の資産としてそういった資産価値のあるものを持っておきたいという気持ちが働いているのでしょう。
しかし、保有することにメリットを感じられる反面、管理が大変になったり、手放したいとなった場合売却を考える方も増えてきています。
こちらでは別荘やセカンドハウスを売却するにはどういった手順を踏めば良いのか詳しくご紹介していきます。
別荘やセカンドハウスの売却を考える理由は?
別荘やセカンドハウスを保有しているとなると、周囲からうらやまれるのはもちろん、あなた自身も「憧れの別荘ライフを送れる」と清々しい気持ちになれるはずです。
しかし、実際に保有してみると様々な不具合が起こり、最終的に手放さなければならないといった事態に陥ることも散見します。
一般的にどういった理由でこのような建物を売却するのか、よく見られる理由については以下の通りです。
・管理や維持費を支払い続けるのが大変
・立地が悪くなかなか足を運べない
・子供が相続するのを嫌がった
・滞在中も家事に追われてしまう
上記以外にも売却を考える理由は存在しますが、これらの理由のどれかによって売却に踏み切る方が多いとされています。
別荘やセカンドハウスも通常の住宅と同じように、固定資産税や都市計画税など、保有していることで一定の税金がかかりまので、毎年固定費がかかります。
また、いつ来てもその場所を使えるようにしておくためには、常に水道光熱費を支払い続けなければなりません。
また、自然災害の多い地域であれば、大雨や台風などによってたびたび補修が必要なることも想定されます。
基本的に別荘等は自然が多く、環境の良いところを選んで建てることが多いので、補修の頻度や範囲は通常の住宅よりも多くなるかもしれません。
自然が多いところに建てることが多いということは、裏を返せば簡単にはアクセスできない土地ということになります。
自然に囲まれたところは、気軽に行ける場所ではない可能性が高く、訪れる頻度が少なくなる可能性があります。
不動産は資産価値のあるものと言われていますが、あなたにお子様がいた場合、相続の心配もしなくてはなりません。
喜んで別荘を相続してくれる子供ばかりではありませんし、むしろ税金を支払ったり維持管理を嫌がるお子様の方が多く、その結果泣く泣く手放すという方も少なくありません。
都会の喧騒を離れて自然の中でゆったりと過ごすのが別荘やセカンドハウスの醍醐味だと考えている方も多いと思います。
もちろん日常暮らしている住宅よりはだいぶ時間の流れがゆっくりとしていると感じられるかもしれませんが、問題となるのが何をするにも家事をしなければならないという点です。
本来の自宅のように、家具や家電が何もかも揃っているというケースは少なく、「たまにしか行かないのだから必要最低限で良いだろう」と考えている方も少なくありません。
その結果、ご飯一つ炊くにしても火を起こすところからスタートしたり、掃除機もないため、掃除をするのもホウキや雑巾を使ってアナログな方法で行う必要があり、日常生活よりも不便を強いられるかもしれません。
別荘やセカンドハウスを失敗なく売却する方法
基本的には持っていてメリットが大きい別荘やセカンドハウスですが、紹介してきたように様々なデメリットや問題が出てくる可能性も高いのです。
もし問題が起こった場合は売却を考えるのも一つの方法です。
実は別荘やセカンドハウスであっても基本的には通常の不動産を売却する時と同じような流れで進めることが大半です。
ただし、別荘やセカンドハウスの場合、立地や建物の状態によってはそのままの状態で売却するのが難しいのでいくつか選択肢があります。
大まかに分けて、そのままの状態で売る、解体して更地で売るといった二種類の方法があります。
もちろんそのまま売却すれば解体費用などは必要ありませんが、ハウスクリーニングなどの費用がかかります。
その点、更地にしてしまえば解体費用はかかるものの、全く別の使い道としてその物件を流用することができるのです。
リゾート地や今後発展していくと予想される地域に関しては1住宅として売るよりも、店舗などにしてしまった方が良い場合もあります。
しかし、別荘が建っている立地が悪かったり、築年数、広さ、間取りなどの条件があまり良くない場合、一般の不動産売却と同じように仲介を選んで買い手を募集するというのは難しいかもしれません。
募集をかけても集まりそうにない場合は、不動産会社に直接物件を買い取ってもらった方が、短期間で現金化できますし、仲介手数料もかかりません。
まとめ
別荘やセカンドハウスにかかわらず、不動産を売却するのは時間や労力がかかるものです。
一見「大変そう」と思われるかもしれませんが、現状維持、更地、リフォーム、不動産買取といった四種類の方法があります。
あなたが何を重視してどのような結果を出したいのかによって、適切な方法を選んでみてくださいね。