コロナ禍が収まらない現在ですが、保有している物件を売却するとなると必然的に希望者に内見をしてもらう必要があります。
通常であれば物件を内見してもらい気に入れば契約に進むことができますが、コロナ禍となると衛生面で心配される方も多いと思います。
このような現状である中、売主、買主の両者が安心して売却活動を行うためにはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。
安心して内見してもらうために
不動産を売却するとなると、当然買主や希望者に内見をしてもらう必要があります。
内見をすることによって、その物件の詳しい情報や状態を知ることができるので、双方の合意の元契約に結びつきます。
しかし、新型コロナウイルスが気になるご時世であるが故に、売主、買主問わず「内見は怖い」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まずはお互いが不安を感じないように、安心して内見を行ってもらえる工夫を考えておく必要があります。
●定期的な換気
実際に現地で内見をしてもらう際には通常の室内と同様、定期的に換気をする必要があります。
新型コロナウイルスの特徴は通気性の悪いところで威力を発揮する傾向にありますので、しっかりと換気を行うことで新鮮な空気を取り込み、感染を防ぐ効果があります。
モデルハウスなどでも換気を行っているところが多いですし、逆にこのご時世で換気を行っていないとなると不審に感じられるでしょう。
定期的な換気を行うとともに、空気清浄機の設置や乾燥を防ぐ加湿器の設置なども行われているとさらに安心ですね。
現在ではマスク着用は常識となってきていますし、マスクをしていない方は不審に思われるかもしれません。
しかし、そういった感覚を持っていたとしても内見時にマスクを忘れてしまったり、紐が切れたり汚れたりするといったことが起こる可能性も考えられます。
そういった方のために、新しいマスクを数枚用意しておくとか、お子様用のマスクや小さめのマスクも用意しておくと安心です。
特に戸建ての場合はファミリー層が内見に来ることが多いと思いますので、実際には使わないかもしれませんがマスクの予備は数枚用意しておいた方が良いでしょう。
もちろん内見者だけではなく案内者も飛沫感染防止のために必ずマスクを着用する必要があります。
あわせて、玄関や入り口に手指消毒液を設置しておくと、感染予防に大きな効果をもたらします。
●オンライン内見で安心
コロナ禍の影響により、テレワークやオンライン会議など、現地に行かなくても仕事やコミュニケーションが取れるシステムが大活躍しています。
内見に関してもオンライン上で行える場合がありますので、活用している不動産会社も多くなっている傾向にあります。
オンライン内見だと現地に行かなくても済むので、感染リスクがないのはもちろん、移動時間の短縮にもなります。
オンライン内見では不動産会社がその物件を365度カメラで撮影し、それを内見者に見てもらうという方法が主流で、実際にその場所にいるような感覚を感じられることができますし、気になる箇所を細かくチェックすることも可能です。
オンライン内見は基本的にお手持ちのパソコンやスマートフォンを用いて行われますが、不動産会社と同時視聴も可能なので、質問があればその時に答えてもらうことも可能です。