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不動産の売却を考えている方も多いと思いますが、売却をするからにはできるだけ高い価格で買取してもらいたいですよね。
売却をする前に土地や建物の相場を調べてから不動産会社に買取を依頼する方が多いでしょう。
しかし、買取を依頼した結果、買取価格が相場以下になることも少なくありません。
こちらでは、不動産の買取価格が相場の8割ほどになってしまう理由をご紹介します。
解体やリフォームに費用がかかるから
建物を売却する場合には、築年数や立地によって価格が決まりますが、特に築年数が長い場合は、解体が必要になることがあります。
また、その状態のままでは買主が見つからない場合などもあり、そういった場合には建物そのものを解体する必要が出てきます。
一戸建て住宅の場合、解体費用は木造住宅の場合1坪あたり5万円ほどと言われているため、70坪の住宅を解体する場合は350万円もの解体費がかかるとされています。
土地によって住宅の広さは様々だと言われていますが、広大な住宅であればあるほど解体費用がかかってしまうと考えられます。
平家などであれば必然的に高い解体費がかかってしまうため、その解体費を差し引いた金額にて買取価格が決まります。
よって、相場よりも安い買取価格が算出されるのです。
リフォームに関しても同じで、築年数が長く、内装、外装が劣化してしまい、補修が必要になることがあります。
木造住宅の場合は特に劣化するのが早いため、築年数30年ほどでもリフォームが必要になることが多いでしょう。
どこをリフォームするかにもよりますが、大体100万円〜300万円ほどの費用がかかるとされています。
解体にしてもリフォームにしても必要となった際には、相場よりも安い費用で買い取られてしまう可能性があります。
不動産会社の利益や諸経費が必要だから
不動産会社が不動産の買取に積極的なのは、安く買い、高く売却する事で利益を得たいからなのです。
当然、相場からあまりにもかけ離れた金額で買い取ることは少ないと思いますが、ある程度利益を出すために、相場の8割程度の価格で買取をするケースが多いです。
買い取った物件は買主が見つからなければ利益を出すことができませんので、当然広告を行いますが、安く買い取った場合はその分広告活動に費用を充てることができます。
よって、相場よりも安く買い取られてしまうことはある程度容認しなければなりませんが、その分早く買主が見つかる可能性があります。
特に買取に特化している不動産会社であれば、買主を早く見つけるための広告やホームページへの掲載など、工夫して広告活動をしてくれるでしょう。
広告の仕方は不動産会社によっては様々ですが、現代ではインターネットやホームページを駆使するケースが多いです。
インターネットだと不特定多数の人が閲覧するので、早く買主が見つかる可能性が高いですね。
また、地域密着型の不動産会社の場合は顧客の幅が広いため、買主にふさわしい人へのアプローチも可能です。
広告や営業を行うためにはどうしても人件費が必要になりますが、担当者がしっかりと販売活動を行ってくれれば、相場と同等か、それ以上の価格で不動産が売却できる可能性もあります。
そして、不動産を売買する際には所有権移転登記や抵当権抹消登記など様々な登記が必要になります。
他にも、印紙税や測量費など必要に応じて様々な費用がかかり、それを不動産会社が代行するので、その分が物件の価格から差し引かれることになります。
売却時にかかる費用を差し引けば、相場よりも安い費用で物件が買い取られてしまう可能性もありますが、その分早く買主が見つかるかもしれません。
まとめ
不動産会社に売却を依頼すると、確かに相場の8割ほどの価格で買い取られてしまう可能性があります。
しかし、解体やリフォームなどを行い物件の状態を良くすることによって、買主が早く見つかる可能性も十分に考えられるのです。
不動産買取の場合は買取保証という制度がありますので、すぐに現金化したい方はこの方法を選ぶと安心です。
仲介手数料がかからないのも売主からすると大きなメリットですので、不動産を売却する際には仲介か買取か、よく考えて選ぶようにしましょう。