スムーズな不動産買取を進めるためには、売主側であらかじめ不動産の測量を済ませておく必要があります。
測量とは、聞きなれない言葉ですが、専門の土地家屋調査士に依頼しておこなうものです。
不動産売買の際にトラブルを起こさないために必要なものになります。
どういったことが必要なのか、見ていきましょう。
スムーズな不動産買取を進めるための測量! その流れ
測量は隣地の人との「民民の境界」を見定め、境界確認書を作成し、私人との間に境界について争いごとがないことを証明するとともに、公道などとの間の「官民の境界」を証明する書面も取得します。
民間だけにとどまらず国や自治体といった公的な関係でもすべての隣接地の立会いを完了した「確定測量図」があることが、買主にとって一番リスクが少ないものといえます。
その測量の流れについて、ステップごとに見ていきましょう。
●ステップ1 依頼者によって土地家屋調査士に測量を依頼する
●ステップ2 依頼者による必要書類の提出
●ステップ3 土地家屋調査士が現況測量をおこなう
●ステップ4 土地家屋調査士、隣人、依頼者立ち合いのもと境界確認をおこなう
●ステップ5 土地家屋調査士によって確定測量図の完成させたあと、隣人、依頼者による捺印
土地家屋調査士に依頼するところからはじまる具体的な手順については、次にご紹介していきます。
スムーズな不動産買取を進めるための測量! 土地家屋調査士に依頼してから進めること
ではステップ1の土地家屋調査士に依頼する方法から順に、流れを追ってみましょう。
測量は、不動産登記にも紐づけられますので、土地家屋調査士の仕事は大事な役目を果たすことになります。
不動産会社でも、紹介してもらえますので相談してみましょう。
土地家屋調査士に測量を依頼した場合、依頼から書類作成まで、約1ヶ月程度かかります。
確定測量図を作成するには隣人たちの立ち合いも必要になるので時間を要します。
測量の依頼は早めにおこなっておきましょう。
土地家屋調査士は、申し出があったあと、法務局において登記簿、公図などの資料を入手します。
ときには、公有地との関係について役所へ行き、土地境界に関係する資料を取り集めなければなりません。
その調査をもとに、隣地を所有する人々の立ち合いのもと面積を測り、作図していきます。
その後、隣地を所有する人々から、測量図面に印鑑を押してもらい、境界確認書を作成します。
完成させた確定測量図面に境界確認書面を添えて、法務局で登記申請をおこなうことで一連の作業は終了です。