築年数の経過した古家は、資産価値があまり見込めないというのが事実…。
そのため古家付きの土地を売却する場合、建物を解体するかどうかが争点となります。
そこで古家付きの土地を売却するときの、メリットとデメリットを確認していきましょう。
古家付きの土地を売却するメリット
古家付きの土地をそのまま売却するメリットは、建物を解体する手間が省ける点です。
解体費用の坪単価は3万円程度なので、一般的な居住用建物は100万円から200万円ほどかかります。
しかし古家付きの土地として売却できれば、解体費用を節約可能です。
買主側のメリット
買主が住宅ローンを組んで購入する場合、家が建っている土地のほうが融資を受けやすくなります。
またリノベーション前提で安く購入できる古家を探している人もいるため、まだ住める状態の建物なら古家付きでの売却を検討してみてください。
税制面のメリット
築20年を超えると、建物の資産的価値は大きく減ります。
そのため固定資産税や都市計画税の負担が軽く、土地売却に時間がかかりそうなときに維持費を安く抑えられる点も、メリットのひとつです。
古家付きの土地を売却するデメリット
古家付きのままで土地を売却するデメリットは、購入希望者が見つかりにくい点です。
買い手にとっては建物を解体する手間がかかるため、更地のほうが早期に売れる可能性が高まります。
また解体にかかる費用の分だけ、土地価格の値引きを求められることもあるでしょう。
そのため明らかに解体するしかない状態の古家なら、自身で安く解体できる業者を見つけるのがオススメです。
建物部分の契約不適合責任を問われる
古家付きで売却すると、建物の契約不適合責任を問われます。
居住する上で建物になんらかの欠陥があった場合、売主が責任を負わなければなりません。
ただし買主が建物を解体する前提で取引をするなら、建物部分の瑕疵について売主の責任は免責される、といった条文を盛り込むことが考えられるでしょう。
固定資産税が高くなる
居住用の建物がある土地は「住宅用地特例」が適用され、税制面での優遇を受けられます。
しかし更地にすると、固定資産税は最大で6倍にアップします。
更地にしてから売却活動が長引いてしまうと、固定資産税が高くなる点がデメリットです。
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