自分で好きな間取りを決められる自由度があるからこそ、注文住宅を建てる際に一番迷うのが「間取り」ではないでしょうか。
内装の中でも間取りに関しては一度決めてしまうと、建築後簡単には変更できないこともあり、慎重に決断しなくてはなりません。
注文住宅の間取りを決める際のポイントや注意点について、こちらで紹介していきます。
間取りを決める大まかな流れ
そもそもなぜそんなに間取りが大切なのかというと、家が完成したら容易に変更できないという点はもちろん、生活のしやすさや家事のやりやすさなどにダイレクトに影響してくるからです。
また、現在の家族構成だけではなく将来の家族構成も踏まえて決めておかないと「部屋が足りない」とか「狭い」といった問題も出てくるかもしれません。
また、十分な収納スペースを確保できるか、家族が円満にコミュニケーションを図れるかという点も間取りが大きく関係しています。
間取りを決める際にはどのような手順を踏めば良いのでしょうか。
⚫︎ゾーニングを行い用途別に部屋を設定する
間取りを決める際に必要とされるのが「ゾーニング」と呼ばれるもので、各部屋が何に使われるものなのか用途を考える作業です。
例えば、家族が集まるリビング、寝室、子供部屋、浴室、キッチン、和室、書斎など家族構成や生活リズムによって考えるのがベターでしょう。
建売住宅であれば一般的に必要とされる部屋で間取りが構成されていますが、注文住宅の場合は「これが欲しい」という希望が叶うため、必要に応じて用途別に部屋を区切る事ができます。
一般的には5、6畳で一部屋としますが、極端な話20畳で一部屋としても良いのです。
現在の生活と照らし合わせて「何がどこにあると便利かな」と考えると、間取り決めがスムーズに進みます。
特に家事をメインで行う人が間取りを積極的に決めておくと、効率良く楽に家事を進める事ができるとされていますよ。
例えば、水回りをまとめた方が便利であると感じる場合は、キッチン、浴室、ランドリールーム、トイレを全て1階に持ってくると移動が少なくて済みます。
⚫︎必要な箇所に十分な収納スペースを
物が多ければ多いほど収納スペースは十分に確保する必要があります。
建売住宅では限られた収納スペースしか設けられていませんが、注文住宅であれば全体面積のどれくらいを収納に充てるか決められるのが魅力です。
必要な箇所に必要な広さの収納を設置することによって、劇的に生活しやすくなる上、常に家が綺麗に保てます。
これを押さえれば失敗ナシ!上手な間取りの決め方
間取りを決める際には後からトラブルになるのを防ぐため、同居する家族全員で話し合うのがベストです。
ただし、全員の要望ばかりを聞いていると収集が付かなくなる可能性がありますので、「これだけは押さえておいた方が良い」というポイントをまとめました。
⚫︎日当たりや風通しを確認する
住宅において日当たりは非常に重要なポイントであり、住む人の精神状態にも影響するほどです。
たくさん陽の光が入ると気持ち良いですし、暖かな空間と感じられるでしょう。
住宅がどの向きに建っているかによって、どの部屋で十分な採光を得られるかが異なりますので、朝、昼、夕方、夜と時間を分けて現地を見ながら間取りを決めるのがおすすめです。
また、日当たりだけではなく風通しも暮らしやすい住宅となるか否かを大きく左右します。
夏場は熱が篭りやすいので、窓と窓が向かい合うような配置にするのが好ましいですね。
⚫︎将来のライフイベントも考えておく
現在の家族構成に焦点を当てて間取りを考えがちですが、将来のライフイベントも想定して間取りを考えておかないと「こうしておけば良かった」と後悔することになるかもしれません。
現在祖父母と同居している場合や子供が増える予定がある場合は、現段階で部屋数を調整して決めなくてはなりません。
また、高齢者が同居している場合はバリアフリー設備なども必要に応じて設置すると、家族全員が安心して過ごせる家になりますね。
⚫︎最終的にはハウスメーカーに相談する
良かれと思って考えた間取りが、実際には「使いづらい」ということも考えられます。
素人が考えるよりも、結局はプロの力を頼った方が豊富な知識と長年の経験により、住みやすい住宅となる可能性があります。
もし決めた間取りに自信が持てなかったり、どういう間取りにすれば良いか分からなくなった場合はハウスメーカーや建築士に相談してみましょう。
またモデルハウスや住宅展示場に行けば、取り入れたい間取りが見つかったり、家づくりのヒントを得られるかもしれませんね。
まとめ
間取りによって住みやすい家になるか否かが大きく左右されると言っても過言ではありません。
最初に決めなければならない大きな事柄だからこそ、家族全員でしっかりと話し合い納得できる家にしたいものですね。